イージー・E(N.W.A)の「レイダース」キャップを調べる
今日はギャングスタラップのレジェンド、イージー・Eの話です。
目次
EAZY-Eについて
いわずと知れた5人組ヒップホップグループ「N.W.A.(エヌ・ダブリュ・エー)」のMCの1人です。N.W.A(Niggaz Wit Attitudes(主張する黒人たち)の略)もまた、ヒップホップ史で一つのスタイルを作りました。コンプトンの荒れた日常や黒人社会への偏見、警察への反抗をライムする、社会現象を巻き起こした「西海岸」「ギャングスタラップ」世代のアイコン的存在。
N.W.A.及び西海岸ラップ史はこの数年で幾度か映像作品にもなりました。「ストレイト・アウタ・コンプトン」をはじめ、netflix「ヒップホップ・エボリューション(第4話がギャングスタラップ回)」など。2pacの映画、ドキュメンタリーなんかもありますね。イージー・E自身は00年にエイズによる合併症で亡くなっており、前述した映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」は同N.W.A.メンバーのDr.Dre、Ice Cubeの合作で作られたもの。ちなみに若かりしアイスキューブ役は実子のオシェイ・ジャクソン・Jr.が演じています。これがまたそっくり。
ギャングスタラップは音楽と同じくらい暴力の要素も強く、DISの応酬・ギャング達の抗争のストーリーも(当時はもっとヘビーなトピックだったかもしれませんが)読み応え・聴き応えがありますね。自分はもう少し違う感じのhiphopが好きなので中々全容が理解できず(ヒップホップ全般に言えますがとにかく登場人物が多い…)楽しみ方が掴めなかった期間でもあり、映画を観てようやくなるほどと思えたというか…キーワードが解りはじめた途端に面白く、ヒップホップは文脈&更新の世界だなと改めて痛感しています。
そんなイージー・EやN.W.Aを思い返す時、アメリカンフットボールのチーム、ロサンゼルス(当時)・レイダースのキャップ姿は欠かせないと言っていいでしょう。N.W.Aがもたらしたレイダースへのイメージの影響は大きいようです。
1982年にOakland RaidersがLos Angelesに本拠地を移し、Los Angeles Raidersへ生まれ変わったことは、全員に歓迎された訳ではなかったにせよ、「ワル」という価値観においては「最高」の事件となり、Raidersは移転から数年後、スーパーボウルを制すなどの活躍を見せ、そのギャング的なイメージと共にLAを代表する存在になった。スター選手Marcus Allen率いる荒々しい攻撃と強固なディフェンス、そしてNFL史上最高に「ワルい」チームロゴを擁したRaidersは、ギャングスタラップに数多く組み込まれることになり、1987年頃にN.W.A.がシーンに台頭すると、彼らが身に着けていたRaidersの白と黒を基調にしたキャップは、ユニークなサウンドと共に彼らのトレードマークとなった。
ヒップホップは自身の地元を代表する音楽なので、スポーツチームのデザイン(地名を背負っている)やコメディ(地元ネタで笑いを取ったり)は親和性が高いんですよね。彼らは他にもホッケーチームのKingsのキャップを被っていることもありました。(また記事化する予定)
レイダースのキャップとオンラインで買えるお店
EAZY-Eの名前を検索すると、レイダースのタイポキャップ、エンブレムキャップどちらも着用画像が沢山出てきます。本当に好きだったんでしょうね。
レイダースは現在オークランドに再移転しているので。hiphop的にはロサンゼルスと書かれたレイダースキャップがベストかな。
▼amazonからエンブレム+黒&グレー。
New Era Oakland Raiders 9 Fiftyヴィンテージロゴリフレッシュ調整可能なスナップバック帽子NFL
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N.W.Aのおすすめアルバム
後期は脱退メンバーもいるので、最盛期のこちらのアルバムを。放送コードにひっかかる暴力的な歌詞群、メッセージの強さから社会現象にもなりました。好きなのはM-1、M-2、M-3。なかでもM-2はFBIから警告が届いたほど反響のあった1曲です。